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短篇小説

ー 蜘蛛 12 ー

kumonosu.jpg

この物語は作者が想像して
書いたものであって
事実ではありません。登場人物は
全て架空の人達です。

(12)


北岡の運転する帰りの車の中では、
二人は殆んど口をきかなかった。

北岡はタカが友人の原田のことを
気に入っているということを察して、
わざわざ気を利かせてせっかく
病院まで連れて行ったのに、、

思わぬハプニングが起きてしまって、
どうタカを慰めたら良いのか
言葉も無かった。

あの出しゃばりのリリーが、
今もまだ原田と付き合っているなんて
夢にも思わなかった。

リリーとは学生時代、
演劇部で一緒だったので、
気質は自分がよく知っている。

タカさんとは全くの正反対の女だなぁ・・と
運転しながら、当時の今よりも、もっと
派手なリリーの姿が目の前に浮かんだ。

タカはタカで、北岡の優しい気持ちは
充分判っているのだが、今の自分には
その気持ちに対して感謝を示す
心の余裕など全く無かった。

すっかり暗くなった窓の外ばかり見ながら、、

「原田さん、思ったより元気で良かったです・・」と
かすれたような小さな声を出して言った。

「そうですね。まぁ、あれなら大丈夫でしょう。
きっと、一週間もすれば退院出来る
かもしれませんね。」

北岡はわざと明るい声を出して言った。
少しでもタカを慰めたかったので・・

タカが可哀想で仕方がない。

赤の他人の自分に
10万円という金を何も言わないで
貸してくれるなんて、、
今の世の中に、そう居るものではない。

タカが、まるで実の妹のような気がした。

「そうですよね・・でも・・あのお見舞いに
来てた人って、ずい分、綺麗な人ですよね。」

「あぁ、あの人ね。大したことありませんよ。
あんな人なんかよりも、タカさんの方が
ずっとずっと綺麗ですよ・・!」

「え!そんな・・・」

タカは思わず北岡の顔を見た。

(幾ら私のことが気の毒だと思ってるとしても、
あまりにも取って引っ付けたみたいな
嘘をついて・・すぐに嘘だとばれるのに・・
この人って本当に生きるのが
不器用で下手くそ・・)
と思うと、意外にも気持ちとは裏腹に
笑いがこみ上げてしまうのだった。

(それにしても、運命とは何て残酷なの・・?!
夢がいっぺんに崩れ去ってしまった・・
きっと、今夜は眠れないに違いないわ・・)

二人の乗った車は夜の道を走り続けた。ー続くー



~~

短篇小説「蜘蛛」の過去のアドレス。
クリックしてご覧下さい。

 蜘蛛1 蜘蛛2 蜘蛛3 蜘蛛4 蜘蛛5 蜘蛛6 
蜘蛛7 蜘蛛8 蜘蛛9 蜘蛛10 蜘蛛11

リンクが上手くいきません。お手数ですが
過去のを開けてご覧下さい。


      

短歌一首

綿帽子ふう~っと吹いてはつ夏の
真夏のやうな真昼の道行く ♪


ー月のひかり☆ー



買い物の帰り道、、

白い綿帽子がふわふわと

目の前に飛んで来たので、、

ふぅ~っと吹いて、、
そのまま歩いて帰りました。

~♪~♪~♪~

クシャミがやたらと出る朝でした。

~♪~♪~♪~


▼蜘蛛のイラストは
HPさんから
お借りしました。
有難うございます。

http://www.geocities.co.jp/
HeartLand-Sumire/5531/



▼可愛らしい女の子のお辞儀の
イラストは↓

http://www5c.biglobe.ne.jp/
~poly-9/2005/dailypict/16.html

有難うございます。

よき一日となりますように・・・

1003.gif



























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