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短篇小説


「一眼レフ 4

kamera.jpg


現代社会に生きる中年世代男女の日常に
よく有りがちな何でもない出来事を短篇小説
として書きました。
麻子と岡田が主人公です。
創作して書きましたので、登場人物は全て架空で
存在していません。



休日の午後のショッピング街はのんびりと寛ぎながら買い物する人々で賑わっていた。

二人は人々に紛れながら、暫く何処というあてもなくゆっくりとあちこちの店を覗きながら歩いた。

そのうちに何時の間にか、とあるカメラ店の前に差し掛かった。

硝子のショウウインドウの中に色んな種類の一眼レフが沢山並んでいる。

kameratenn.jpg

麻子は何気なくカメラを見ながら、
(そうだ・・一眼レフがあったら、今よりもっと自分のブログが素敵になるかもしれないわ。)と咄嗟に思い付いた。

「あのね、晶子。私、一眼レフ買いたいのだけれど付き合って貰っても良いかしら?」

「良いわよ。だけど何で又急にカメラなんか欲しいと思ったの?」

「そうね。晶子がそう思うのももっともだわね。実はね。私ってブログに自分で詠んだ短歌とか小説を載せてるでしょう。」

「そうだったわね。麻子は学生時代は文学部だったし、結構、文学少女だった…今でも夢見る夢子の処充分あるものね。」
晶子がちょっと可笑しそうに笑いながら麻子の顔を見る。

「そうかもしれない・・だから今になっても、諦めないでブログに自作の短歌とか小説を載せてるのよ・・」

「そうよね。」

「実はブログには短歌とか小説と一緒にデジカメで撮った写真も載せてるのよ。今使ってるデジカメは簡単に写せて便利なんだけど、もしもね。一眼レフが手に入ったら、もっと素敵な写真を載せること出来るかもしれないと思って・・そうしたら私、ランキングにも参加してるので、今より順位が上がるかもしれないし・・何時か私、プロの作家になる夢を持ってるのだものね・・それだし一眼レフを下げてあちこち色んな景色とか物を撮しに行くのも楽しみだし…」

「それは良い考えだわ。そうしたら私も麻子と一緒に付いて行ける時もあると思うしね。ランキングの順位が上がったら、それが糸口になって、もしかしたら麻子、ホントにプロの歌人とか小説家になれるかもしれないわね。」

「そうなのよ。でも、まぁ・・そんなに甘いものじゃあないとは思うけど、ホントにそうなったら私どんなに嬉しいかしれないわ…」
麻子は夢見る人のようにビルの上の遠い彼方の空を眺めた。

二人はそんな会話を交わしながら楽しそうに、その儘カメラ店の中に入って行った。

若い男の店員と相談しながら、値段やその他も考え合わせて、麻子は何とその日のうちに新しい一眼レフを買ってしまったのだった。

-続く-



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