くろねこ時計


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月のひかり☆

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 孤独で淋しい生い立ちの主人公優凜(ゆりん)は、日々希望を胸に明るく生きている。
そんな優凜と一人の青年の出逢いの物語。
二人は思い掛けない時に出逢う。
赤い十字架を巡って物語が展開してゆく。
どうか最後までお付き合い下さいますように・・


 (3)
「その赤い十字架なかなか素敵ですね。」

「あぁ、これね。この十字架は上等だよ。これに目が行くとは優凜さんもなかなか目が肥えて来たね。僕もこれ程素晴らしい十字架にお目に掛かったことは今まで長い間この商売を続けて来たけれど滅多に無かった。おまけに、これはちょっと由緒のある十字架でね。この世に二つしかないと聞いている。」

「まぁ、二つだけしか無いのですか?」

「そうだよ。何でも双子の女の人がそれぞれ持っていたらしい。二人共キリストの信仰が深くて随分優しい人柄だったらしい。一人はまだ何処かで元気に生きておられるらしいが、もう一人の方は何時か知らないが病気で亡くなったらしい。残った家族の人が男性でこの十字架を持ちきれなくなって手放したものが、つい最近僕の所に何かの縁で入って来た次第だ。」

「まぁ、そんな経緯のある十字架なのですか…」
優凜はその話しを聞いて、益々この赤い十字架に心が惹かれた。

実は自分もキリストを信じているので、前々から十字架のペンダントが是非欲しいと思っていたし…

「私、この十字架、とても気に入りました。赤くて綺麗だし…」

「そう。では買えば!?なるべく安くしてあげるよ。これはね。僕も気に入ってすぐに買う気になってね。ホントは二万円以上するらしいが、長年のよしみで値引きして貰って確か一万八千円で仕入れたんだよ。優凜さんには幾らで買って貰おうかなぁ…」
ヨーマさんは暫く腕組みして思案していたが、
「他ならぬ優凜さんが胸に吊るすんだからね。よし!八千円ならどうかな?半額以下の値段だよ。僕は何にも儲けは無いけれど…まぁ仕方がない。」

「そんなにお安くして頂けるのですか?じゃぁ、それで結構です。八千円で買わせて頂きます。」

「そう、良かった!この十字架は優凜さんにぴったり似合う筈だよ。個性的だし随分綺麗だし…」

ヨーマさんは十字架を優凜の首に、早速掛けてくれた。

優凜はまるで父親につけて貰ったみたいに嬉しかった。

「ヤッパリ思った通りよく似合ってるよ。」
手鏡を出して来て「ほら!鏡で見てご覧!」と見せてくれる。

赤い十字架は優凜の胸にまるでずっと前から其処に在ったかのように落ち着いて澄まし顔で掛かっている。

「何しろこんな素晴らしい十字架だからね。近いうちに優凜さんに何か素敵なことがきっと起きるに違いないよ。」ヨーマさんがまるで予言するみたいに言う。

「そうですよね。そうかもしれません。」
優凜は赤い十字架が手に入ってずい分嬉しかった。

「じゃぁ、私そろそろ帰ります。」

ー続くー



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