くろねこ時計


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月のひかり☆

Author:月のひかり☆
『自作俳句』
★我が裡に涼しき音で鳴る風鈴 ♪
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 孤独で淋しい生い立ちの主人公優凜(ゆりん)は、日々希望を胸に明るく生きている。
そんな優凜と一人の青年の出逢いの物語。
二人は思い掛けない時に出逢う。
赤い十字架を巡って物語が展開してゆく。
どうか最後までお付き合い下さいますように・・

 
(4)
「そう、もう帰るの。じゃぁ、ちょっと待って…今日は帰り道に卸しの店に寄る日だったから、店をもう閉じることにする。折角来てくれたのだからすぐ近くのカフェでお茶でもご馳走するよ…」
ヨーマさんが急いで店を片付け始めたので優凜は暫く待っていることにした。

「じゃぁ、行こうか!」
ヨーマさんが商店街を歩き始めたので優凜も連れ立って歩き出した。

間もなく白いレースのカーテンが扉に飾られた雰囲気の良い小さなカフェが見つかってヨーマさんが「此処が良い・・」とドアを開けて入って行ったので優凜も後に続いた。

「僕は胃が弱いからミルクを飲むが、優凜さんは何を飲むのかな?」

「私?私は…レモンティーが良いです。」

「じゃぁ、レモンティと何かケーキを頼んだらどう!?
」ヨーマさんが勧めてくれる言葉に甘えて優凜は紅茶と一緒にモンブランを食べることにした。

自分と同じ年頃の若い娘のウェイトレスがお盆に載せた飲み物とケーキを運んで来てくれた。

「ヨーマさん、このケーキ美味しそうですよ。半分っこしませんか?」
優凜が勧めると「そうだね…半分ぐらいなら食べられるかもしれないね。」
ヨーマさんが答える。

店の中には後3組ぐらいの御客がそれぞれ何か飲んだり食べたりしている。

知らない人が見たら、二人はまるで本物の親子のように見えるに違いない。

「じゃぁ、私もうそろそろ帰ります。」

「そうだね。早く帰る方が良い。体に気を付けて…人生には良い時も在れば辛い時も在って山あり谷ありだからね。どんな時にも希望を持って感謝しながら前に向かって歩いて行くんだよ。そうすればきっと幸せになれるから…」

「はい。判りました。」

優凜はヨーマさんが、クリスチャンである自分よりも、もっとクリスチャンみたいなことを言うので可笑しかった。

ヨーマさんが支払いを済ませて二人は外に出た。

夕闇の仄かに近付き始めた商店街を肩を並べて歩いてゆくと、やがてJRの駅が見えて来た。

「あのね。後ひと月先は近鉄電車のM駅の傍のKマーケットの一階の入り口で店を出す予定だからね。又その頃、来られたら来たら良いよ。」
ヨーマさんが駅の切符売り場で立ち止まると使い古した手帳をポケットから出して日取りを見ながら言う。

「そうですか。じゃぁ私きっと又来ますので。其処は初めての知らない所だから駅に着いたらお電話しますね。」

「そうだね。そうしたら良い。迎えに来て上げるから・・」

二人は帰る方向がまちまちなのでそれぞれ反対側のプラットホームへとばらばらに別れて歩いて行った。

ー続くー


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