くろねこ時計


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月のひかり☆

Author:月のひかり☆
『自作俳句』
★我が裡に涼しき音で鳴る風鈴 ♪
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akaijyuujika.jpg

 孤独で淋しい生い立ちの主人公優凜(ゆりん)は、日々希望を胸に明るく生きている。
そんな優凜と一人の青年の出逢いの物語。
二人は思い掛けない時に出逢う。
赤い十字架を巡って物語が展開してゆく。
どうか最後までお付き合い下さいますように・・

 
(6)
その時一瞬地面がグラッと揺れたような気がした。

もしかすると何かの錯覚か自分が目眩いでも起こしたのかもしれないと思った。

だが地面はホントに揺れていた。

ゴーという凄まじい地鳴りの音が響き渡った。

「地震だ!」という叫び声が何処かで聞こえた。

「きゃ~!」と泣き叫ぶ子供達の声もした。

ぐらぐらと其の儘立っていられないぐらいで砂浜の地面がますます大きく揺れて、本物の目眩が起きそう…

みるみる中に目の前の地面にヒビが入ったかと思うと黒い溝がまるで蛇か何かの生き物のようにぐねぐねと長く伸びて行った。

その時、優凜は直感的に此処に居ては命が危ないと思った。

地面の溝を大股で飛び越して一目散に走り出した。

(もしかしたら津波が来るかもしれない…少しでも早く海から離れなければ…)

家々から人々が飛び出して来て、
「この辺りに津波が来るらしい。テレビが今そんな風に報道していたから…山に逃げたら助かるみたいだよ!」等と口々に叫ぶ。

地震はホンの少しの間止んだかと思うと又すぐに大きく揺れる。

恐怖のあまり体中が小刻みに震えるが今は一刻の猶予も無く少しでも早く逃げなければならない。

優凜は人々に混じって山に向かってどんどん走ってゆく。

ハアハアと息を切らせながら懸命に走った。

神社のある辺りから道は次第に緩やかな坂になっている。

ふと後ろを振り向くと何と、水がホンの近くまで川のように押し寄せて来ているではないか・・

白い波頭をまるで悪魔の牙のように立てながら…
nami3.jpg

「津波だ!」と誰かの叫ぶ声が聞こえた。

水は全ての物を呑み込みながら悪魔さながらに押し寄せて来る。

再び後ろを振り向くと何処かの家が水の勢いでみるみる中に壊れて屋根が斜めに歪んだかと思うと黒い屋根瓦がバラバラと流されてしまった。

人々は死に物狂いで逃げている。

優凜の少し後ろを走っていた人の姿が急に流れの中に消えた。

(まぁ、何て恐ろしい!私って夢でも見ているのかしら?!こんなことが現実に起きるなんて、とても信じられない…)
そんなことを心の中で思いながらも懸命に走った。

ふと気が付くと何と水は既にすぐ傍まで迫って来ていた。

ー続くー


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